ささげは、アフリカ原産のものが中国を経て渡来したものです。別名「大角豆」とも呼ばれます。ささげの英名は"cowpea"です。
日本では岡山県の一部で「備中ささげ」として栽培されてますが、現在はほとんど中国やタイから輸入されています。ささげには赤色以外に「ブラックアイ」と呼ばれる白色で臍の周辺部分だけ黒いものや、褐色、黒色のものもあります。赤色のささげは、色や形があずきと良く似ていますが、臍の形状をみると、あずきは長く直線状なのに対し、ささげは楕円形で黒い縁取りがあるので、容易に区別することができます。
ささげは関東地方では赤飯に用いられます。これは、あずきは煮たときに皮が破れやすいため、「腹切れ」→「切腹」という連想から武家社会で嫌われ、煮ても皮が破れないささげの方を用いるようになったのだと言われています。
公益財団法人 日本豆類協会 HP より抜粋