あずきの原産地は一般に東アジアと考えられています。
日本では、古来から人々の生活と密接に結びついた豆で、我が国や中国、朝鮮ではあずきの赤色に魔除けなどの神秘的な力があると信じられ、行事や儀式などに供されてきました。
日本の主要産地は北海道で、国内生産量の9割強を占めています。また、輸入ものは主として中国から輸入されており、近年ではカナダからの契約栽培も増えてきております。数量が限られておりますが、アメリカ産、アルゼンチン産やオーストラリア産の小豆等もございます。
あずきの普通品種には、「エリモショウズ」、「きたろまん」、「しゅまり」等があり、作付面積は、「エリモショウズ」が約5割を占めています。また、あずきの種皮色は通常は赤(あずき色)ですが、他に国内生産があるのは白小豆(しろしょうず)と呼ばれる白系統で、岡山県の「備中白小豆」、北海道の「きたほたる」などの品種がごく僅か生産されています。
あずきのほとんどは餡や菓子の原料になり、和菓子、冷菓、菓子パン、汁粉、ゆであずきなどに用いられています。白小豆は貴重なあずきの白餡となり、生菓子、羊羹、最中等に用いられます。
公益財団法人 日本豆類協会 HP より抜粋