平素は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。
弊社は昭和3年の創業以来、雑豆類の加工・輸入・国内販売に取り組んでまいりました。3代目として私が代表取締役社長に就任したのは2001年。これまでの技術と知恵を受け継ぎ、変化する時代に柔軟に対応しながら社業を営み続けております。
現在、神戸本社のほか、撰別加工工場を備える大阪支店、関連会社の日昌物産株式会社(東京)を運営、2023年2月からは岡山営業所も新設するなどお客様のニーズに合わせて、事業を拡大してまいりました。
弊社がメインに扱うのは小豆やエンドウ豆、インゲン豆といった雑豆。ただ販売するのではなく、国内外の産地や仕入れ先に赴いて生育・収穫状況を把握し、確かな品質を安定的に供給しております。輸入品に関しては自社工場で選別・加工することでより安心・安全で、ご満足していただける商品を届けております。
2023年で創業から95年を迎えます。共に歩んでくださったお客様、お取引先、関係各所の皆様の多大なるご支援あってのものであり、心より感謝申し上げます。私たちは仕事をしていく上で何より「信頼」を大切にしてきました。従業員一人ひとりがお客様に徹底的に寄り添い、要望や理想に応えるほか、広く深い知識を活かしてお客様に喜ばれる提案を心掛けております。
現代の日本は生活の多様化やコロナ禍によって法事・仏教行事、手土産を渡す機会が少なくなるなど豆類関連産業の市場規模は縮小し、豆食文化も減少の一途をたどっています。多くの課題を解決し、豆類需要の回復を図ることは決して容易ではありません。しかし、日本の伝統的な食文化や伝統行事と関わり深い“豆”を、現在の消費層である高齢者だけでなく、20~40代、そして日本の未来を担う子どもたちに食べてもらう社会の実現を切に願っております。
こうした豆類需要拡大への取り組みとして、弊社では「小さな豆から大きな健康」という目標を掲げ、関西穀物商協同組合様と連携して園児の給食に豆を提供し、⼩さい頃から⾖に親しむ機会をつくるなど、健康に良い豆の販売拡大、⾷育を通じて豆食を広める活動にも力を入れています。
不安定な時代だからこそ、お客様やお取引先との信頼関係をより大切に、「湊商事に任せておけば安心」とおっしゃっていただけるよう、より一層社員一丸となって、日々精進してまいります。
2028年に迎える100周年に向けて、これまで以上にお客様の満足と信頼を得る商品の提供に努め、日本の食文化の継承に貢献していく所存です。今後とも変わらぬご支援、ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
湊商事 株式会社 代表取締役社長 湊 喜昭